第3回期展示にお迎えするのは、畑萬陶苑の器と、昆布屋孫兵衛の菓子。
献上品のためだけに焼かれた、鍋島藩御用窯の技。
370年の歳月を経てなお、土と炎の対話として受け継がれています。
本展の中心は、伊万里鍋島焼の技術を受け継ぐ窯元・畑萬陶苑の「Texture(テクスチャー)」シリーズ。
鍋島様式の色のレイヤーを、微小なテクスチャーの違いへと昇華させた器群です。
「Nashiji」の黒点は、鉄が土に眠っていた時間の痕跡。
「White Matt」の凹凸は、砂粒が磁肌と衝突した記録。
何も加えない「White」は、素材そのものの声を静かに差し出す。
肌理は語る。近づくほどに変わる。光の角度で別の顔を見せる。
その余白のある器を、菓子をのせる舞台として愛用しているのが、パティシエ・昆布智成氏。
福井で241年続く老舗和菓子店「昆布屋孫兵衛」17代目であり、
父・薫氏の和菓子と、自身の手がける洋菓子とが、ひとつの店に並びます。
和と洋、伝統と現代。
異なるものが同じ器の上で出会うとき、そこに生まれるのは静かな対話です。
古いものを守りながら、新しいものを恐れない——
ふたりの作り手に共通する眼差しが、器と菓子のあいだに息づいています。
※昆布屋孫兵衛の菓子は、8月以降に販売予定です。
随時、入荷時期にはInstagramでご案内いたします。
展示期間
7/23(木)-8/25(火):< 幾何学の静けさ>
8/28(金)-9/23(水):<流れと余白>
9/24(木)-10/25(日):< 吉祥の再発見>
Support:
ONESTORY @onestorytraveller
畑萬陶苑 @hataman_touen
昆布屋孫兵衛 @kombuyamagobei